ブランディングとマーケティングの関係性

まずは「ブランディング」や「マーケティング」などの、理解が難しい専門用語の基本的な意味や関係性について把握しましょう。

ブランディング

ブランディングをわかりやすく説明すると、自社の商品やサービスにどんなイメージを持ってほしいかを考え、それを顧客に伝えるための取り組みのことです。ブランディングはマーケティング活動の一種になります。

自分たちのブランドならではの個性(こだわり)や特徴を言語化して適切に伝えることで、顧客に「このブランドは信頼できそうだ」「ここなら自分に合ったものが見つかりそう」と感じてもらえるようになります。

ブランディングを実施することで、競合の似た商品やサービスとの差別化につながり、うまくいけば将来的なビジネス成功に大きくつながる効果性の高いマーケティング施策となるでしょう。

>参考:ブランディングの意味|歴史や論文を参考にわかりやすく解説

マーケティング

マーケティングとは、商品やサービスを顧客に売ることを目指し、販売促進や顧客獲得を行う包括的な戦略です。要は、商品やサービスをどうやって売り込んでいくかを考え、アクションを実施することをマーケティングといいます。

市場調査、プロモーション(広告)、価格戦略。他にも、Webマーケティングとしてサイト運営やメディアの立ち上げ、Web広告など、販促につながるものは大体がマーケティング活動に該当するでしょう。

マーケティングの役割としては、人手が必要な営業活動だけでなく能動的に顧客が商品・サービスを購入してもらえるような道筋をつくることで企業の売上を持続可能なものにすることになります。

プロモーション(補足)

プロモーションとは、商品やサービスを広く知ってもらうために行われる宣伝活動のことです。広告やイベント、SNS(インフルエンサー起用)などを活用して、顧客に商品を認知・購入を促します。

うまく顧客に認知してもらえれば販促での高い効果が期待できる反面、ネット広告を出す企業が増えたことで広告の出稿にかかるコストは年々高騰化しています。広告での新規顧客獲得を行う場合は、一定の広告費(最低でも月20〜30万)が担保できることが望ましいです。

【図解】それぞれの違いとは

ブランディング、マーケティング、広告、PRの特徴(図解)

マーケティング活動は、顧客とのコミュニケーションです。顧客とどのように会話しているか?という解釈でそれぞれを図解すると上図のような認識で違いを表すことができます。

ブランディングや広告、PRそれぞれにメリット・デメリットがあるので、顧客のニーズや相性によって適切なマーケティング活動を実施することが大切です。

ブランディングが重要な理由

集客や売上拡大のためのマーケティング施策として、ブランディングはとても有効です。

中でも、購入の意思決定とブランドイメージが大きく関係するD2C・EC(小売)業界では早い段階から実施しておきたい重要な施策といえます。本章では、重要といえる具体的な理由を3つ解説します。

新規顧客の獲得

強力なブランドは新規顧客を引きつけやすくなります。信頼され、認識されたブランドは市場での存在感を高め、新たな顧客を惹きつける要因となります。

リピート客の育成

良いブランディングは信頼感を醸成し、顧客忠誠度を高めます。顧客は信頼できるブランドに対して好意的な意識を持ち、継続的な関係を築きやすくなります。

差別化と競争力の向上

ブランディングは企業や製品を他と差別化し、独自のアイデンティティや価値観を構築する手段です。競争が激化する中で、強力なブランドイメージを持つことは顧客にとっての選択基準となり、競争力を向上させます。今やマーケティング施策において、SNSの利活用は必要不可欠なものとなっていますが、数多くの大手や競合他社とマーケティング施策で戦っていくには、広告にかかる一定の資金力がなければ難しいといえるでしょう。

しかし、インフルエンサーの起用やSNS広告にかかる費用は年々高騰化しており、反対に効果性はどんどん低下している状況が見られています。これは消費者が広告やインフルエンサーの紹介案件に対して懐疑的なイメージを持つようになった背景が関係しています。

ブランディングを始める前に知っておくべきポイント

認知拡大や新規顧客獲得を強化するために、ブランディングの実施で抑えておきたいポイントを紹介します。いきなりブランディングを始めるのではなく、まずは以下のポイントを抑えて準備を整えましょう。

目的やゴールの明確化

ブランディングの目的と具体的な目標を定義することが重要です。なぜブランディングを行うのか、どのような成果を期待するのかを明確にしましょう。

顧客の徹底分析

ブランディングは特定の対象市場や顧客層に訴求するものです。ターゲットオーディエンスの嗜好やニーズを理解し、その情報を基にブランドを構築することが重要です。ブランディングを進める前に、顧客や潜在顧客のフィードバックを収集することが重要です。市場の反応を事前に知り、ブランディング戦略を適応させることができます。

最適なコンセプト設計

ブランドは人間のようなパーソナリティを持ち、それによって共感を生むことがあります。ブランドの特定の価値観や個性を定義し、それを一貫して表現することが重要です。ブランドのロゴ、カラーパレット、フォントなどの視覚的な要素は重要な役割を果たします。これらの要素を統一し、ブランドの視覚的アイデンティティを構築することが必要です。ブランディングは一貫性が重要です。オンライン・オフラインを含め、あらゆるチャネルで一貫性を持ったメッセージとエクスペリエンスを提供することが重要です

長期的な視点

ブランディングは長期的な視点で捉える必要があります。一時的なトレンドに左右されず、将来的な成長や変化に対応できる柔軟性を持つことが大切です。

効果的なブランディングで集客や売上につなげよう

本記事では、ブランディングとマーケティングの違いや関係性について、図解とともにわかりやすく解説しました。

ステルスマーケティングの規制により、プロモーション時はPR表記が義務化されたことからも、D2C・EC事業者は消費者とのコミュニケーション方法を広告以外でも模索していかなければいけません。

しっかりと計画を立て、一貫性のあるブランディングを実施することで、競争の激しい市場で差別化していくことができます。早い段階からブランディングを行い、集客や売上を伸ばしていく土台づくりを行っていきましょう。